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2012年7月3日火曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第101号)

~「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)~
ようやく決まった 高裁第1回口頭弁論 
10/9(火)10:30~ 第825号
控訴審にむけて 裁判と学校現場は一体
~不起立・不斉唱・不伴奏の意義を認めない“服務事故サイボーグ研修”~


都教委は不当な「研修」を直ちに打ち切れ

6/29,3月の卒業式の不起立・不斉唱により戒告処分された2人に対して、「服務事故再発防止研修」が行われた。「研修」の名の下に思想転向、人間改造を強要するところから“サイボーグ研修”と言われている。
この2人を含め卒業式関係で処分された3人に対するセンターでの「研修」は既に4/5に行われていたが、都教委はなおも繰り返した。もう一人は入学式でも処分された関係で切り離して8/31にセンター「研修」が予定されている。しかも、この間校内研修、センター指導主事が学校に出向いての「訪問研修」なるものが繰り返されている。その内容は、1/16最高裁判決における「10・23通達」・職務命令の“合憲合法”を認めさせ、今後の不起立・不斉唱に歯止めをかけようとするもの。教育の自由に対する介入そのものである。
今進行している「研修」は以前とは異なり、処分は戒告にとどめているが、事実上の継続した強制「研修」である。学校現場から完全には引き離していないが、極めて意図的なものである。一定期間「研修」させ、「研修を受講したものの成果が上がらない」「再び非違行為を行」うとして「不適格教員」とされる可能性がある。都教委は、2008・7・15に「分限対応指針」を提示している。分限処分は突然やってくる。
「研修」が強行された水道橋・教職員研修センター前には40名以上の支援者が集まり、抗議のシュプレヒコールをあげた。

高裁審理に向けご支援を

ようやく期日が決まった。4/19地裁判決は、違法な裁量権濫用により3つの処分を取り消したが、「10・23通達」「八王子市通達」・職務命令を合憲合法とする基本的には不当判決であった。二審高裁では不当な支配の禁止、教育の自由について憲法判断を勝ち取り、旭川学テ判決で示された学習の自由、教授の自由をさらに明確にすることである。また、戒告を含む全ての処分を取り消させ、損害賠償を認めさせることである。都側も控訴し「処分取消を取り消す」策謀を打ち出した。予断を許さない。
裁判での前進と学校現場の自由は相互に関係し、東京の公立学校の児童・生徒、教職員の皆さんが生き生きとした学習・教育を進められることを願っています。
一審地裁審理でも、署名(942筆)や傍聴など多くの皆さまのご支援を頂きました。私の裁判のスタイルは、審理の過程・内容を徹底的に公開し大衆的な裁判闘争を取り組むことです。今後ともよろしくお願いします。

高裁への要請署名を開始しました。第1次集約の締め切りは7月末です。今回は高裁への要請です。前回ご協力いただいた方も再度お願いします。

今後の予定 報道


*「授業してたら処分」事件 地裁弁論 7/9 11:00 第527号
*東京小中「君が代」裁判 高裁口頭弁論 7/17 15時 第825号
*東京「君が代」裁判2次訴訟 高裁口頭弁論 7/20 14:00 第101号
*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 7/23 16時 第527号
*河原井損害賠償差し戻し審 高裁口頭弁論 8/1 10時 511号
*米山処分取消・不採用取消裁判 高裁口頭弁論 8/7 15:30 第822号
*東京「君が代」裁判3次訴訟地裁口頭弁論 9/28 15:00 第527号
*累積加重処分取消裁判 高裁第1回口頭弁論 10/9 10:30 825号

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