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2012年7月20日金曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第104号)

~「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)~
累積加重処分取消裁判 高裁第1回口頭弁論 
10/9(火)10:30~ 第825号

都側「控訴理由書」に反駁する  紊乱
それは、あんたたちのせいじゃないの!


私(近藤)の控訴審では、双方が控訴した。都側は3つの処分(減給1月・減給6月・停職1月)の“取消を取り消す”ために「過去の処分歴等」を主張する。都側の苦しい言い分の一つを紹介する。

東京都「控訴理由書」より

「会場内には国歌の音声に上記起立を促す言動が混じり、それが多くの参列者にも聞こえていたことも明らかである。・・第一審原告の不起立行為自体及びそれが不可避的にもたらした状況が・・厳粛な雰囲気を喪失させていたことは明らかであり、そのような状態のままで国歌斉唱自体が続いて終了したとしても、それはほとんど形だけのものにとどまり、実質的には、当該国歌斉唱の式次第、ひいては卒業式の式典自体が大きく紊乱されていたといわざるを得ないのである。・・その非違行為がもたらした害悪は具体的でかつ極めて大きいもの」
私が不起立すると副校長が近づいてきて「起立してください」とかなり大きな声で言った。その後、「○時○分、現認」と言った。「国歌の音声」「起立を促す言動」は私が発したものではない。
また、東京都「控訴理由書」次のような展開もある。
第一審原告の非違行為に対しては、本人が受ける不利益を考慮したとしても、最も軽い戒告処分よりも一層感銘力の大きい減給以上の処分を選択し、それによって再発防止を図るほか方法がないのである。
「感銘力」などという表現を採っているが、減給以上は明らかに次の行動への牽制であることをあからさまに表明している。処分を下す時は重複する職務命令違反による累積加重処分と言いながら、現在では「再発防止」のためという。
おそらくこれが都教委の本音だろうが、行為の事実ではなく、処分者の恣意によって「過去の処分歴等」が取りあげられ、より重い処分が選択されることは許されない。
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高裁への要請署名を開始しました。第1次集約の締め切りは7月末です。今回は高裁への要請です。前回ご協力いただいた方も再度お願いします。

今後の予定 報道

*東京「君が代」裁判2次訴訟 高裁口頭弁論 7/20 14:00 第101号
*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 7/23 16時 第527号
*河原井損害賠償差し戻し審 高裁口頭弁論 8/1 10時 511号
*米山処分取消・不採用取消裁判 高裁口頭弁論 8/7 15:30 第822号
*土肥裁判 高裁 口頭弁論 9/11 14:30 第511号
*東京「君が代」裁判3次訴訟地裁口頭弁論 9/28 15:00 第527号
累積加重処分取消裁判 高裁第1回口頭弁論 10/9 10:30 825号
*「授業してたら処分」事件 地裁弁論 10/18 10:30 第527号
*東京小中「君が代」裁判 高裁判決 10/25 13:15 第424号

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