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2011年5月9日月曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会 ニュース(第30号)

論点、争点、キーポイント(結審に向けて 1)

不起立・不斉唱は「教育を受ける権利の侵害」か?

 これまでのやりとりで、何が問われたかを一つ一つ明らかにしていきたい。私への都教委側準備書面でも書かれているが、ここでは<3・25停職妥当判決・加藤裁判長>から引用する。
 「起立してもいいし、しなくてもよい、国歌を斉唱してもいいし、しなくてもよいと受け取ってしまうこととなり、児童、生徒が国旗・国歌について正しい認識を持ち、国旗・国歌を尊重する態度を学ぶことができなくなる結果を招く。このことは児童、生徒が基礎的知識に属する事項を学ぶ上では、マイナスというほかないから、その意味では児童、生徒の学習権又は教育を受ける権利の侵害に当たると評価せざるを得ないものである。」(判決文P31)
 一律起立・斉唱だけが「正しい認識」「尊重する態度」であるという固定観念から転倒した結論を導き、多様な考え行動を非違行為、犯罪行為としている。許しがたい見解である。

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**会員・読者の声(多くの方の意見を紹介します。)**

 「私は日本人だから、国旗も国歌も愛したいと思う。しかしその国旗と国歌が日の丸と君が代である限り、歌うことも頭を垂れることもできない。私にとって君が代は死者の怨嗟の声であり、日の丸は白地に赤の旭日ではなく、泥と涙と赤い血にまみれたぼろぼろの布切れに見える。戦後も13年中国に残留して各地を回り、日本軍の犯した残虐の数々の証言を耳にしたが、私自身が体験したことではないから敢えて口にはしない。しかし、その証言を真実だと思う根拠は持っている。戦中、学徒動員から敗戦まで、関東軍の司令部に籍を置き軍隊の中の新兵苛めを実際に目撃している。その非人間的な行為から日本軍の体質は心の中に沈んでいて私がその証言を真実だと思う根拠になっているし、実際にその行為をした旧軍人の証言がある。戦地に駆り出された人々はおぞましい自分の行為はそう簡単には口にはできないだろうと推測はできるし、これは個人的な行為ではなく、軍隊そのものの行為だからと免罪する気持ちもあると思う。一人の行為は犯罪でも命令で縛られた軍隊の行為としては罪に当たらないと言う集団の心理も働くと思う。でも客観的に見て戦争とはどう考えても惨いものではないだろうか。ましてそれが大義のない他国への侵略であるならばその国の人々にとってはこれほど理不尽なことはないと思う。その象徴が日の丸であり、君が代として認識されるのは極自然なことのように思う。(次号につづく)」(池田教)

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 このニュースを皆様の意見交流の場としたいと思います。各方面の有名、無名の方の感想・意見を紹介します。気楽にお寄せください。
  

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次回口頭弁論(結審)7/11(月)13:30~ 527号  
最終準備書面の提出・原告本人の最終陳述

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