「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)
累積加重処分取消裁判
~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって~
起立・斉唱=「慣例上の儀礼的所作」:
面従腹背が可能だから強制ではない!?
いつまで続くこの“無理論”
累積加重処分取消裁判
~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって~
起立・斉唱=「慣例上の儀礼的所作」:
面従腹背が可能だから強制ではない!?
いつまで続くこの“無理論”
ピアノ最高裁判決以来、起立・斉唱・伴奏は“内心と切り離された外形的行為”“職務命令が出されたらよけいに直接侵害とはみなされない”とし、猪瀬都知事は“起立して口パクをやれ”と言う。
「ピアノ伴奏という外形的な行為を命令しても内面の思想に触れないと述べるものである。この場合には、外形においてピアノ伴奏をさせられたとしても内面においてはなお君が代を否定的に評価する面従腹背が許されているからである。・・外形的な行為を強制しても内面の思想を保護する憲法19条とは無関係である」(小島慎司「教育の自由」『憲法学の現代的論点 第2版』)
2011,2012の最高裁判決では、あれこれの粉飾が施されたが、やはり思想良心の自由を直接的には侵害しないとされた。「面従腹背の強制」は「国旗国歌の強制ではない」として 実教出版の教科書を排除する。そして、儀式で「面従腹背しない」教職員に対しては、服務事故再発防止研修でゆっくり矯正(思想転向)させる、と言う。これが、最高裁と都教委が演じてきたコラボである。
2013.9にもこれが繰り返されるのだろうか。
「教育の問題」、そして68年の戦後教育は敗れるのか!?
~『週刊朝日』終戦号・復刻版を読む~
「一切の敗戦直接原因の因って来たった源の唯一ではないにしても、その大部分は広い意味でのこの国の教育ではなかったろうか。これこそ根本的に検討されねばならない。・・恐らくその源に溯れば教育の問題―陸海、文部省、家庭を含む教育の問題に突き当たるに相違ない。」(文史朗「善敗者として発足せよ」『週刊朝日 1945.8.12・19日号』)
天皇「詔書」と共に「週刊時言」として掲載されたもの、「文史朗」は朝日の記者、鈴木文四郎だという。署名論考だが、本誌の見解のようなものだ。「善敗者」とは「グッド・ルーザー(GoodLoser)」であり「武士道」に通じるという。
「敗因」(なぜ負けたのか)の問題として「教育の問題」を提起している。それから68年、アメリカの従属下、経済成長、原発推進、教育基本法改定、そして憲法改正へ、なるほどこれがある種の人々が考えた“負けない”やり方だったのかもしれない。
一方、勤評、学テ、教科書裁判、「日の丸・君が代」、教基法と厳しい闘いは続く。「日の丸・君が代」問題は戦前から戦後を貫き、社会と教育を貫いて、今や関頭に立っている。しっかりと真実を見極めたいものだ。
最高裁判決 9月5日(木)
近藤順一 07~10年処分取消訴訟・最高裁判決
14:30 傍聴整理券交付開始(最高裁南門)
14:50 整理券交付〆切(その後、抽選)
15時30分判決(第1小法廷)
最高裁への行き方:地下鉄(半蔵門線・有楽町線・南北線)
永田町駅・4番出口 徒歩5分
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「最高裁に公正な審理・判決を要請する」署名継続、よろしくお願いします。(8/25〆切)
今後の予定 報道
*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論8/19(月)13:30第527号
*「授業してたのに処分」事件地裁弁論9/5(木)10:30 第530号
*東京小中「君が代」裁判 最高裁判決9/5(木)14:00 第1小法廷
*累積加重処分取消裁判 最高裁判決 9/5(木)15:30 第1小法廷
*東京「君が代」裁判二次訴訟・最高裁判決9/6(金)14:00第2小法廷
*08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟・最高裁判決 9/6(金)15:30 第2小法廷
*都障労組04年処分取消請求訴訟・最高裁判決 9/10(火)14:00 第3小法廷
*東京「君が代」3次訴訟地裁口頭弁論10/11(金)15:00第527号
最高裁判決10日前、公正な判決を! 行政の教育介入を許すな!
全国から集う!全国で闘う!
第4回「日の丸・君が代」問題等2013全国学習交流会
8/25日(日) 学習・交流集会( 夜 交流会)
8/26日(月) 文科省交渉・ 最高裁要請行動
<場所> 日比谷図書文化館地下ホール
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