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2013年8月28日水曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第172号)

「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)
累積加重処分取消裁判
~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって
「日の丸・君が代」問題等全国学習・集会(第2日目)




公正な判決を求める署名、221筆提出
前回1843筆、あわせて2064筆
最高裁は市民の声を聞け!!


 午前中は文部科学省交渉、午後は最高裁判所への要請行動。最高裁判決を目前にして最後の要請をしました。最高裁要請では、次のことを要請しました。

①     夜間中学への「日の丸・君が代」強制。
②     最高裁判決と行政の教育介入
③     この裁判は審理不十分。大法廷回付か、高裁への差し戻し。

 そして、署名、221筆を提出しました、多くの市民の皆様、本当にありがとうございました。最高裁裁判官が、現実を直視することを期待します。

最高裁判決 9月5日(木) 
  近藤順一 07~10年処分取消訴訟・最高裁判決
   14:30 傍聴整理券交付開始(最高裁南門)
   14:50 整理券交付〆切(その後、抽選)
         15時30分判決(第1小法廷)
最高裁への行き方:地下鉄(半蔵門線・有楽町線・南北線)
永田町駅・4番出口 徒歩5分
   *16:30 記者会見(予定)

今後の予定 報道

*東京小中「君が代」裁判 最高裁判決 9/5(木)14:00 第1小法廷
*累積加重処分取消裁判 最高裁判決 9/5(木)15:30 第1小法廷
*東京「君が代」裁判二次訴訟・最高裁判決 9/6(金)14:00第2小法廷
*08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟・最高裁判決 9/6(金)15:30 第2小法廷
*都障労組04年処分取消請求訴訟・最高裁判決 9/10(火)14:00 第3小法廷
*「授業してたのに処分」事件地裁弁論 9/26(木)10:00 第527号
*東京「君が代」3次訴訟地裁口頭弁論 10/11(金)15:00第527号
*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 12/16(月)13:30第527号

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2013年8月26日月曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第171号)

「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)
累積加重処分取消裁判
~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって

「日の丸・君が代」問題等全国学習・集会(第1日目)



全国的な闘いを進める方向を確認
全国から率直な意見・発言(特徴的な要旨)


*国体で<銃剣道>が行われている。
*「はだしのゲン」の学校調査が始まっている。
*生徒をしからない教員がいる、不起立は生徒のためなのか。
*教育ファッシズムが進行している。
*若者に本当のことを知らせない仕組みが作られようとしている。
*職場での取組を強化し、組合の立て直しを図らなければならない。
*点から面へ、全国がつながるネットワークをつくる必要がある。

討論の最後に次の4点が提起されました。

①    全国各地の「日の丸・君が代」の取組・裁判の情報を交換し闘いを進める。
②    分限解雇・懲戒処分を許さない闘いを進める。
③    安倍政権の改憲をはじめとする教育ファッシズムに対し全国ネットワークを結成し闘う。
④    来年も全国集会を開催し、また大阪での全国集会を成功させよう。

第2日目(8/26)は、文部科学省交渉と最高裁要請を行います。

最高裁判決 9月5日(木) 
  近藤順一 07~10年処分取消訴訟・最高裁判決
   14:30 傍聴整理券交付開始(最高裁南門)
   14:50 整理券交付〆切(その後、抽選)
         15時30分判決(第1小法廷)
最高裁への行き方:地下鉄(半蔵門線・有楽町線・南北線)
永田町駅・4番出口 徒歩5分
   *16:30 記者会見(予定)

今後の予定 報道

*東京小中「君が代」裁判 最高裁判決 9/5(木)14:00 第1小法廷
*累積加重処分取消裁判 最高裁判決 9/5(木)15:30 第1小法廷
*東京「君が代」裁判二次訴訟・最高裁判決 9/6(金)14:00第2小法廷
*08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟・最高裁判決 9/6(金)15:30 第2小法廷
*都障労組04年処分取消請求訴訟・最高裁判決 9/10(火)14:00 第3小法廷
*「授業してたのに処分」事件地裁弁論 9/26(木)10:00 第527号
*東京「君が代」3次訴訟地裁口頭弁論 10/11(金)15:00第527号
*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 12/16(月)13:30第527号

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2013年8月24日土曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第170号)

「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)
累積加重処分取消裁判
~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって
最高裁は行政の暴走を許すのか
両教委:「強制」記述の教科書は、
なにがなんでも採択させない!


(神奈川県の場合―新聞報道)
神奈川県教委:「高校日本史A・B希望の28校の校長に再考を指導」
具志堅幸司委員長:「混乱を避けるいい判断だった。」

(東京都の場合―傍聴報告)
東京都教委・請願について(回答):「平成24年1月16日の最高裁判決において、国歌斉唱時の起立斉唱等を教員に求めた校長の職務命令は合憲と認められており、実教出版株式会社の『高校日本史A』及び『高校日本史B』にある『一部の自治体で公務員への強制の動きがある。』との記述は、国旗掲揚・国歌斉唱は、児童・生徒の模範となるべき教員の責務であるとする都教育委員会の考えと異なるものであり、都立学校で使用する教科書として適切ではないと考えます。」
都教委定例会(8/22)報告:「都立高等学校及び中等教育学校用教科書・教科別選定結果」では実教出版の『高校日本史A・B』はありませんでした。
全教育委員:異議なし。

 上記のような経過で、強制を指摘した教科書は排除された。両教育委員会の執念であろうか。最高裁判決の「職務命令・合憲」を錦の御旗に突破を謀ったのである。
 最高裁の裁判官がこの現実を直視されんことを期待する。

最高裁判決 9月5日(木) 
  近藤順一 07~10年処分取消訴訟・最高裁判決
   14:30 傍聴整理券交付開始(最高裁南門)
   14:50 整理券交付〆切(その後、抽選)
   15時30分判決(第1小法廷)
最高裁への行き方:地下鉄(半蔵門線・有楽町線・南北線)
永田町駅・4番出口 徒歩5分
   *16:30 記者会見(予定)

「最高裁に公正な審理・判決を要請する」署名継続、よろしくお願いします。(8/25〆切)
(お手元に署名がある方は、ぜひ送ってください。8/26に提出します。)

今後の予定 報道

*「授業してたのに処分」事件地裁弁論 9/5(木)10:30 第530号
*東京小中「君が代」裁判 最高裁判決 9/5(木)14:00 第1小法廷
*累積加重処分取消裁判 最高裁判決 9/5(木)15:30 第1小法廷
*東京「君が代」裁判二次訴訟・最高裁判決 9/6(金)14:00第2小法廷
*08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟・最高裁判決 9/6(金)15:30 第2小法廷
*都障労組04年処分取消請求訴訟・最高裁判決 9/10(火)14:00 第3小法廷
*東京「君が代」3次訴訟地裁口頭弁論 10/11(金)15:00第527号
*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 12/16(月)13:30第527号




最高裁判決10日前、公正な判決を! 行政の教育介入を許すな!
 全国から集う!全国で闘う!
第4回「日の丸・君が代」問題等2013全国学習交流会
 8/25日(日)  学習・交流集会( 夜 交流会) 10:20
 8/26日(月)  文科省交渉・ 最高裁要請行動
 <場所> 日比谷図書文化館地下ホール

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2013年8月17日土曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第169号)

「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)
累積加重処分取消裁判
~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって
「ナチスの手口」、スケープゴートを許すな!!
~「過去の処分歴等」「不起立前後の態度」

による処分是認とは何か~


ゆるい違憲審査基準と規律・秩序の維持

 1999年以来、日本政府の見解は「君が代の『君』は天皇、『君が代』は日本国、その歌詞は日本国の平和と繁栄を祈念するもの」とされている。それに対する一律起立・斉唱・伴奏は「敬意表明の行為」でありそれを拒否する者はいるが、「10.23通達」・職務命令は厳粛な儀式の規律・秩序の維持のためであるから合憲(憲法第19条の思想良心の自由を侵害するとはいえない)と最高裁は判じてきた。そして、都教委(教育行政)の教育課程への直接的介入であるにもかかわらず、憲法第23・26条、教育基本法第16条の教育の自由にも違反しないとした。その結果、戒告処分を是認した。
 上記の憲法判断と対をなすのが「過去の処分歴等」「不起立前後の態度」による減給・停職の是認である。1.16最高裁判決では、10年以上前・20世紀の出来事が取り上げられた。これはあたかも「裁量権の逸脱濫用」問題の如く取り扱われているが、その本質は「公の秩序維持」である。“このような破壊、混乱、紊乱が予測されるから通達や職務命令が必要”というわけである。これは許せない。

まず先端を叩く「ナチスの手口」

 麻生太郎氏は「ナチスの手口」に習えと言った。それは“蛙をぬるま湯からゆっくり煮れば、気が付かないうちにできあがる”というたぐいのものだった。これは、憲法96条先行改正や内閣法制局長官の人事異動に符合している。
 だが、もう一つの「ナチスの手口」がある。再度、提示する。

 「ニーメラー牧師は、何千何万という私のような人間を代弁して、こう語られました。ナチ党が共産主義を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者ではなかったから何もしなかった。ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった。ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった。ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した。――しかし、それは遅すぎた、と」(M.マイヤー『彼らは自由だと思っていた』)

 最も先行した反ナチ抵抗者を叩き、多くの国民を金縛りにしたのである。自分は関係ない、自分にまでは及ばないだろうと。それでも抵抗は続いた。“白バラ”は1943年のこと。
 来る2013.9の最高裁判決では、25名・30件の減給・停職処分が裁量権逸脱濫用によって取り消されるという。(資料提供は被処分者の会事務局)
 私の3件も含まれている。この前進は、第一波・第二波最高裁判決を闘い抜いた勇敢な先駆者をはじめ多くの教職員、市民の方々の力に負うものである。
 同時に、2012/1・16判決で停職3月を是認された同一被処分者の減給6月・停職1月の処分は是認されるという。
 都教委・大阪府教委・神奈川県教委等が大いに悪用する憲法判断・不当判決と共に「過去の処分歴等」「不起立前後の態度」の謀略的適用について正確に対応しなければならない。

最高裁判決 9月5日(木)

  近藤順一 07~10年処分取消訴訟・最高裁判決
   14:30 傍聴整理券交付開始(最高裁南門)
   14:50 整理券交付〆切(その後、抽選)
         15時30分判決(第1小法廷)
最高裁への行き方:地下鉄(半蔵門線・有楽町線・南北線)
永田町駅・4番出口 徒歩5分

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「最高裁に公正な審理・判決を要請する」署名継続、よろしくお願いします。(8/25〆切)
(お手元に署名がある方は、ぜひ送ってください。8/26に提出します。)

今後の予定 報道

*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 8/19(月)13:30第527号
*「授業してたのに処分」事件地裁弁論 9/5(木)10:30 第530号
*東京小中「君が代」裁判 最高裁判決 9/5(木)14:00 第1小法廷
*累積加重処分取消裁判 最高裁判決 9/5(木)15:30 第1小法廷
*東京「君が代」裁判二次訴訟・最高裁判決 9/6(金)14:00第2小法廷
*08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟・最高裁判決 9/6(金)15:30 第2小法廷
*都障労組04年処分取消請求訴訟・最高裁判決 9/10(火)14:00 第3小法廷
*東京「君が代」3次訴訟地裁口頭弁論 10/11(金)15:00第527号




最高裁判決10日前、公正な判決を! 行政の教育介入を許すな!
 全国から集う!全国で闘う!
第4回「日の丸・君が代」問題等2013全国学習交流会
 8/25日(日)  学習・交流集会( 夜 交流会) 10:20
 8/26日(月)  文科省交渉・ 最高裁要請行動
 <場所> 日比谷図書文化館地下ホール

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2013年8月16日金曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第168号)

「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)
累積加重処分取消裁判

~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって~
起立・斉唱=「慣例上の儀礼的所作」:
面従腹背が可能だから強制ではない!?
いつまで続くこの“無理論”


 ピアノ最高裁判決以来、起立・斉唱・伴奏は“内心と切り離された外形的行為”“職務命令が出されたらよけいに直接侵害とはみなされない”とし、猪瀬都知事は“起立して口パクをやれ”と言う。

 「ピアノ伴奏という外形的な行為を命令しても内面の思想に触れないと述べるものである。この場合には、外形においてピアノ伴奏をさせられたとしても内面においてはなお君が代を否定的に評価する面従腹背が許されているからである。・・外形的な行為を強制しても内面の思想を保護する憲法19条とは無関係である」(小島慎司「教育の自由」『憲法学の現代的論点 第2版』)

 2011,2012の最高裁判決では、あれこれの粉飾が施されたが、やはり思想良心の自由を直接的には侵害しないとされた。「面従腹背の強制」は「国旗国歌の強制ではない」として 実教出版の教科書を排除する。そして、儀式で「面従腹背しない」教職員に対しては、服務事故再発防止研修でゆっくり矯正(思想転向)させる、と言う。これが、最高裁と都教委が演じてきたコラボである。
 2013.9にもこれが繰り返されるのだろうか。

「教育の問題」、そして68年の戦後教育は敗れるのか!?
~『週刊朝日』終戦号・復刻版を読む~

 「一切の敗戦直接原因の因って来たった源の唯一ではないにしても、その大部分は広い意味でのこの国の教育ではなかったろうか。これこそ根本的に検討されねばならない。・・恐らくその源に溯れば教育の問題―陸海、文部省、家庭を含む教育の問題に突き当たるに相違ない。」(文史朗「善敗者として発足せよ」『週刊朝日 1945.8.12・19日号』)

 天皇「詔書」と共に「週刊時言」として掲載されたもの、「文史朗」は朝日の記者、鈴木文四郎だという。署名論考だが、本誌の見解のようなものだ。「善敗者」とは「グッド・ルーザー(GoodLoser)」であり「武士道」に通じるという。
 「敗因」(なぜ負けたのか)の問題として「教育の問題」を提起している。それから68年、アメリカの従属下、経済成長、原発推進、教育基本法改定、そして憲法改正へ、なるほどこれがある種の人々が考えた“負けない”やり方だったのかもしれない。
 一方、勤評、学テ、教科書裁判、「日の丸・君が代」、教基法と厳しい闘いは続く。「日の丸・君が代」問題は戦前から戦後を貫き、社会と教育を貫いて、今や関頭に立っている。しっかりと真実を見極めたいものだ。

最高裁判決 9月5日(木) 

  近藤順一 07~10年処分取消訴訟・最高裁判決
   14:30 傍聴整理券交付開始(最高裁南門)
   14:50 整理券交付〆切(その後、抽選)
         15時30分判決(第1小法廷)
最高裁への行き方:地下鉄(半蔵門線・有楽町線・南北線)
永田町駅・4番出口 徒歩5分

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「最高裁に公正な審理・判決を要請する」署名継続、よろしくお願いします。(8/25〆切)

今後の予定 報道


*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論8/19(月)13:30第527号
*「授業してたのに処分」事件地裁弁論9/5(木)10:30 第530号
*東京小中「君が代」裁判 最高裁判決9/5(木)14:00 第1小法廷
*累積加重処分取消裁判 最高裁判決 9/5(木)15:30 第1小法廷
*東京「君が代」裁判二次訴訟・最高裁判決9/6(金)14:00第2小法廷
*08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟・最高裁判決 9/6(金)15:30 第2小法廷
*都障労組04年処分取消請求訴訟・最高裁判決 9/10(火)14:00 第3小法廷
*東京「君が代」3次訴訟地裁口頭弁論10/11(金)15:00第527号




最高裁判決10日前、公正な判決を! 行政の教育介入を許すな!
 全国から集う!全国で闘う!
第4回「日の丸・君が代」問題等2013全国学習交流会
 8/25日(日)  学習・交流集会( 夜 交流会)
 8/26日(月)  文科省交渉・ 最高裁要請行動
 <場所> 日比谷図書文化館地下ホール

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2013年8月10日土曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第167号)

「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)
累積加重処分取消裁判
~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって~
それでも「敬意表明の行為」は間接的制約で合憲ですか!?

教員に課せられる職務専念義務と職務命令

 最高裁は第一波判決(2011)・第二波判決(2012)において、一律起立・斉唱は「敬意の表明の要素を含む行為」でありそれを拒否する者にとっては「思想良心の自由に対する間接的制約」となるが、儀式の秩序維持等からみて合憲である、とした。どのような事態なのかもう一度明らかにする。
 教育課程の儀式では教員に2重の縛りがある。まず、地方公務員法第30・35条に規定されている職務専念義務である。これは教科指導(いわゆる授業)でも生活指導でも同様である。その本質は「児童生徒との直接の人格的接触を通して」(旭川学テ判決)個性の伸長を期すというものである。卒業式等儀式における指導が一般に全体指導であるからといって教育の本質に何ら変わりはないし、教員の義務にも変わりはない。
 もう一つの縛りが、一律起立・斉唱の職務命令である。これもまた地公法第32条の「上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない」というもの。
 私は、職務専念義務を履行し卒業式が滞りなく進行し当初の目的を達することに全力を尽くした。その意味では卒業式を混乱させる等の作為は毛頭ない。しかし、一方的な行政の介入を中継する職務命令を拒否した。事前の職員会議で「式次第から国歌斉唱を削除する」ことを一貫して提案してきた。そして、当日は不起立・不斉唱をはっきりと生徒に示してきた。その意味では、当然のことながら教育的作為・教育的効果を考えた。

行政の介入を制限し、学校・教職員の自主性を尊重すべき

 最高裁は、「公正な判断力・批判力」という教育の意義には思考が及ばず、ひたすら一律起立・斉唱という秩序を求める。教員への強制ばかりでなく、そもそも、夜間中学には多くの外国籍生徒が学んでいる。その生徒にも「君が代」斉唱を要求するのが「学習指導」「秩序維持」なのか。
 9月の判決では、教育の自由を保持する判決を望む。

最高裁判決 9月5日(木)
  近藤順一 07~10年処分取消訴訟・最高裁判決
   14:30 傍聴整理券交付開始(最高裁南門)
   14:50 整理券交付〆切(その後、抽選)
         15時30分判決(第1小法廷)
最高裁への行き方:地下鉄(半蔵門線・有楽町線・南北線)
永田町駅・4番出口 徒歩5分

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「最高裁に公正な審理・判決を要請する」署名継続、よろしくお願いします。(8/25〆切)

今後の予定 報道

*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 8/19(月)13:30第527号
*「授業してたのに処分」事件地裁弁論 9/5(木)10:30 第530号
*東京小中「君が代」裁判 最高裁判決 9/5(木)14:00 第1小法廷
*累積加重処分取消裁判 最高裁判決 9/5(木)15:30 第1小法廷
*東京「君が代」裁判二次訴訟・最高裁判決 9/6(金)14:00第2小法廷
*08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟・最高裁判決 9/6(金)15:30 第2小法廷
*都障労組04年処分取消請求訴訟・最高裁判決 9/10(火)14:00 第3小法廷
*東京「君が代」3次訴訟地裁口頭弁論 10/11(金)15:00第527号




最高裁判決10日前、公正な判決を!
行政の教育介入を許すな!

全国から集う!全国で闘う!
第4回「日の丸・君が代」問題等2013全国学習交流会
  8/25日(日)  学習交流集会( 夜 交流集会)
 8/26日(月)  文科省交渉・ 最高裁要請行動
 <場所> 日比谷図書文化館地下ホール

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2013年8月7日水曜日

累積加重処分取消裁判を支援する会ニュース(第166号)

「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)
累積加重処分取消裁判

~第三波最高裁判決(2013/9)にあたって~
「ピアノ伴奏強要事件(最高裁第三小法廷判決)は、
大法廷に回付するのがふさわしかった」


 ピアノ判決(2007/2/27)当時の最高裁裁判官・泉徳治(2002~2009在任 第一小法廷)は、近著で次のように述べている。
 「思想及び良心の自由は、信仰の自由とともに、憲法が保障する基本的人権のコアをなすものであり、事件を大法廷に回付し、口頭弁論を開き、両当事者の主張を聞いた上、15人の裁判官全員で議論をした方が、違憲審査権の行使としてはよりふさわしかったのではないかと考えられる。」(泉徳治『私の最高裁判所論 憲法の求める司法の役割』)
 ピアノ判決は4対1(藤田反対意見)で職務命令合憲とされ、原告(音楽教員)の敗訴となった。しかし、この多数意見に反対、少なくとも大法廷で議論すべきだとする裁判官は他にもいた可能性がある。泉元裁判官は「日の丸・君が代」第一波最高裁判決についても次のように展開する。
 「最高裁各小法廷は、平成23年、君が代斉唱事件について一斉に判決を言い渡した。これらの判決は、『・・個人の世界観ないし世界観に由来する行動(敬意の表明の拒否)と異なる外部的行為(敬意の表明の要素を含む行為)を求められることとなり、その限りにおいて、その者の思想及び良心の自由についての間接的な制約となる面があることは否定し難い。』として、思想及び良心に対する制約の面があることを鋭く指摘し・・合理性の基準を用いて職務命令の合憲性を肯定している。・・君が代斉唱事件は、違憲審査基準を重要な争点として浮かび上がらせるものであった。最高裁において、違憲審査基準自体についての議論がさらに深まっていくことを期待したい。」(同上)
 9月に予定されている第三波判決は、3つの小法廷で弁論無き判決が下されようとしている。学校現場での歯止め無き強制・処分、教科書採択への介入等を最高裁裁判官が直視することを望む。最高裁の“「10・23通達」・職務命令は合憲合法”判決こそが行政の暴走にお墨付きを与えていること、さらに「天皇元首」「国旗・国歌尊重義務」化の先導役になっている。強く警告しておく。
 真っ当な判決、せめて差し戻しによって慎重・公正な審理継続に道を開くべきである。

最高裁判決 9月5日(木) 
  近藤順一 07~10年処分取消訴訟・最高裁判決
   14:30 傍聴整理券交付開始(最高裁南門)
   14:50 整理券交付〆切(その後、抽選)
         15時30分判決(第1小法廷)
最高裁への行き方:地下鉄(半蔵門線・有楽町線・南北線)
永田町駅・4番出口 徒歩5分

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「最高裁に公正な審理・判決を要請する」署名継続、よろしくお願いします。(8/25〆切)

今後の予定 報道

*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 8/19(月)13:30第527号
*「授業してたのに処分」事件地裁弁論 9/5(木)10:30 第530号
*東京小中「君が代」裁判 最高裁判決 9/5(木)14:00 第1小法廷
*累積加重処分取消裁判 最高裁判決 9/5(木)15:30 第1小法廷
*東京「君が代」裁判二次訴訟・最高裁判決 9/6(金)14:00第2小法廷
*08年処分取消請求・非常勤教員合格取消撤回訴訟・最高裁判決 9/6(金)15:30 第2小法廷
*都障労組04年処分取消請求訴訟・最高裁判決 9/10(火)14:00 第3小法廷
*東京「君が代」3次訴訟地裁口頭弁論 10/11(金)15:00第527号

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