新教育基本法実働化の中の愛国心・「日の丸・君が代」
~月刊『現代教育科学』(明治図書出版)に表れた先導論~
~月刊『現代教育科学』(明治図書出版)に表れた先導論~
愛国心・公・修身 上記の月刊雑誌には大学などの研究者だけでなく小・中・高の学校現場の教員が投稿している。ほとんどの論考が、現在進められている新教育基本法、新学習指導要領の推進を展開している。戦後教育の中で進められてきた子どもの個性ある成長をはかる教育を攻撃し、国家の意向に従う路線が強く主張されている。
「相変わらず国家や愛国心をタブー視する・・・脱却すべき『戦後教育観』とは、歴史を無視し、殊更に国家を基軸とする『公』(公意識)を敵視することで教育理念を弄び歪めてきた政治性である。」(貝塚茂樹「『公』を敵視する二項対立図式からの脱却」2009.12)
「教師の多くが、戦後一方的に否定されてきた日本の『昔の教育』の中に、実は尊い、本物の教育があったことに気づき、その復活、再生、再興をこそなすべきだと考え始めている。例えば、愛国心の問題である。国旗、国歌の教育の問題である。」(野口芳宏「むしろ『修身』の良さを学べ」2010.9)
小学校の教科書に「神話」が取り入れられたり、全教科に道徳課題が挿入される事態の背景である。
不起立の意味 多くの論者が集中攻撃するのは「学テ最高裁判決」と「ピアノ最高裁判決藤田反対意見」である。これらの正当な判決・意見を歪曲し、「教育行政機関の行為」が「不当な支配となりえない」とする。「特定の歴史観や世界観を教師の具体的な職務と関係なく思想及び良心の自由として主張するのはラフすぎると言える。」(江間史明「『自分の身に国を引き受ける』ことを考える」2010.1)あたかも不起立・不斉唱・不伴奏が教育実践と関係ないかのように描き出している。不起立は、教員が果たすべき「職務」である。
教育の自由(学習の自由・教授の自由)を大いに語らなければならない。
第4回口頭弁論 (12)月(2)日(木)(16:30~)地裁527号
*裁判所より’10停職処分の併合通知があり、計4件の累積加重処分が審理対象となります。誰を証人採用するかが決定される見込みです。傍聴、よろしく。
ニュースへのリンク