「日の丸・君が代」処分(戒告から停職まで)累積加重処分取消裁判
高裁第1回口頭弁論 10/9(火)10:30~ 第825号
高裁審理に臨む ~何が焦点、何を勝ち取るか~
風が吹けば桶屋が儲かり、
「雨が降れば都教委の無理が通るのか!?」
東京都「控訴理由書」より 「渡辺副校長から、2回にわたり、『近藤教諭、起立して斉唱してください。』と声をかけられ、起立して斉唱するよう促されたが、これに対して『これは、自分の校務です。』などと反論し、従わなかった。」
「第一審原告が不起立行為を行ったことにより、副校長は国歌斉唱の最中にやむなく第一審原告のもとに赴き、第一審原告に対して『立ってください。』などと起立を促す言動を余儀なくされていたものである。」
「会場内には国歌の音声に上記起立を促す言動が混じり、それが多くの参列者に聞こえていたことも明らかである。
そうすると、第一審原告の不起立行為自体及びそれが不可避的にもたらした状況が、・・本来求められる厳粛な雰囲気を喪失させていたことは明らかであり、・・実質的には、当該国歌斉唱の式次第、ひいては卒業式の式典自体が大きく紊乱されていたといわざるを得ないのである。」
齋藤校長「証人尋問・記録」より 原告代理人(與那嶺):「副校長先生のなされたことは、式でみんなが歌っている最中に歌わないで、近藤教諭に話しかけているということですか。」
齋藤校長:「そうではありません。指導しています。」
原告代理人(與那嶺):「ただ、指導しているというか、立ってくださいというふうに言いに行ったということは間違いないんですか。」
齋藤校長:「はい。」
1, 教育の自由をめぐる対立式の現場では、生徒が多様な考え行動を知り考える学習権保障をめぐって、「現認」の名の下に起立斉唱を強制されるのに対し、制限された教授の自由を発揮して「校務」遂行をする関頭に立たされる。私は、職務専念義務が科せられている場面で職責を全うしただけである。
2, 根源は不起立・不斉唱ではなく、「10・23通達」・職務命令 第一審原告とは私(近藤)のことである。不起立行為が「不可避的にもたらした状況」と述べているが、都教委は自らが発した「10・23通達」に思いを致すべきである。「国歌の音声」も副校長の「起立を促す言動」も「10・23通達」に基づいている。都教委は自縄自縛、自業自得、自暴自棄の責任を私に押しつけているが「式典」「紊乱」の原因は都教委にある。
3, 私と副校長の証人尋問を請求する これまで、二人の校長の証人尋問を行った。ところが、都側は今回新たに副校長の「現認」問題を持ち出してきた。それを「指導」と称する。実は、副校長のそばには市教委の担当者が着いている。最高裁多数意見、反対意見では、儀式における起立斉唱行為を日常の校務を離れたものとしている。一体何が起こっているのかを明らかにしなければならない。
8/31都教委包囲行動の一環として以下の要請を行いました。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
2012年8月31日
東京都教育委員会
委員 各位
累積加重処分取消裁判
平成24年(行コ)第214号
戒告処分取消等請求及び停職処分取消等請求控訴事件
第一審原告 近藤順一(元八王子市立第五中学校教員)
要請書
今年1月、2月の最高裁判決は、憲法判断や裁量権判断で基本的には不当判決を下しました。しかし、減給以上の処分には「慎重な考慮」が必要として減給1月・停職1月を取り消しました。その後、4/19、東京地裁民事第19部(古久保裁判長)は、減給と停職の懲戒処分を取り消す判決を下しました。6/27,高裁判決では減給を取り消しました。今や、日本の司法・裁判所が「日の丸・君が代」不起立・不斉唱・不伴奏を理由とする処分に警告を発していることは明らかです。
「日の丸・君が代」は国民的にも意見が異なる問題です。不起立・不斉唱行為は、教員として多様な考え、多様な行動を示し、児童・生徒が公正な判断力を育てるために、やむにやまれぬ行為として行われているものです。このような正しい教育実践に対する懲戒処分・分限処分は全く不当です。
それにもかかわらず、貴教育委員会は卒業式、入学式での不起立者に対し相変わらず懲戒処分を科し、長期の「服務事故再発防止研修」を強行しています。その結果としての分限処分などは決して許されません。以下のことを強く要請します。
要請項目
1,「10・23通達」・職務命令による全ての処分を取り消すこと。
2,不起立・不斉唱・不伴奏者に対し、いかなる懲戒処分・分限処分もしないこと。
3,「10・23通達」の執行を停止すること。
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高裁への要請署名、あと2筆で1000、最後のご協力を!!
9/1現在、170筆。前回提出分828筆、計998筆。
来週中に裁判所に提出予定、よろしくお願いします。
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今後の予定 報道*土肥裁判 高裁 口頭弁論 9/11 14:30 第511号
*東京「君が代」裁判3次訴訟地裁口頭弁論 9/28 15:00 第527号
*河原井損害賠償差し戻し審 高裁口頭弁論 10/1 14時 812号
累積加重処分取消裁判 高裁第1回口頭弁論 10/9 10:30 825号
*河原井・根津処分取消訴訟 地裁口頭弁論 10/15 15時 第527号
*「授業してたら処分」事件 地裁弁論 10/18 10:30 第527号
*米山処分取消・不採用取消裁判 高裁判決 10/18 13:30 第822号
*東京小中「君が代」裁判 高裁判決 10/25 13:15 第424号
*東京「君が代」裁判2次訴訟 高裁判決10/31 14:00 101号
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